ししとうは、ときどき予想外の辛さのものがあり、「食べるロシアンルーレット」と呼ばれることもあります。この小さな緑色の野菜は、独特のほろ苦さと辛味が特徴で、非常に辛いものが混じっていることもあります。
市場での販売は一般に束で行われるため、使い切るのが難しいことも。買いすぎた場合の処理に困ることがあります。
この記事では、ししとうを辛くないものを選ぶコツと、新鮮に保ちながら長持ちさせる方法をご紹介します。
辛いものが苦手な方にもおすすめの情報なのでぜひ参考にしてみてください。
ししとうの選び方と注意点
ししとうは一年を通じてスーパーマーケットで手に入りますが、特に7月から8月が旬です。
この時期には「万願寺とうがらし」や「甘長とうがらし系」など多様な品種が市場に出回ります。
ししとうを選ぶ際には、下記項目が新鮮さの目安になるので参考にするとよいです。
- 鮮やかな色彩
- 表面の光沢、質感
- 適度な大きさ
ししとうの選び方:ししとうの色彩と質感の選定基準
新鮮なししとうは、生き生きとした緑色で光沢があります。
皮がピンと張っているものを選びましょう。
色褪せや黒ずみ、異常に淡い色のししとうは鮮度が落ちている可能性があります。
これらは病気や栄養不足の兆しとも考えられるため、避けた方が無難です。
また、ぷよぷよしているものやシワが多いもの、異常に硬いものは新鮮でない証拠です。
ししとうの選び方:サイズの選定基準
大きなししとうも見た目に魅力的ですが、大きすぎると風味が薄れがちです。
辛味が苦手な方は、「ほどからなんばん系」の小さめのししとうを選ぶことをおすすめします。
また、ししとうを選ぶ際には軸の切り口をチェックすることも重要です。
新鮮なものは切り口の色が明るく、変色していないことを確認してください。
辛いししとうの見極め方
ししとうは、予期せぬ辛さを持つことがあり、同じ株から採れたものでも辛い個体が含まれることがあります。
この突然の辛さが原因で敬遠する人も多いですが、事前に辛さを判別する方法があります。
以下に紹介するポイントを押さえれば、辛いししとうを事前に避けることが可能です。
ししとうの辛さを外観から見分ける方法
ししとうを選ぶ際には、見た目をしっかりと観察しましょう。
特に形状を注意深く見てください。
- 異常に細長いもの
- 頭が丸いもの
- 表面に凸凹が多いもの
- 極端に小さいもの
上記に当てはまるししとうは選ばないことがおすすめです。
これらは成長中のストレスが原因で辛くなっている可能性があるからです。また、
- シワが多い
- 光沢がない
上記に当てはまるものも、ストレスを受けている兆候であり、辛さの指標となることがあります。
調理の際には種の量も確認し、種が異常に少ないものは、成長環境が不適切だったと考えられるため、辛いのが苦手な方は避けるべきです。
ししとうの辛さを香りで識別する方法
ししとうを調理する際の香りは、その辛さを示す重要な手がかりになります。
ししとうに含まれるカプサイシンは加熱時に特有の辛い香りを発生させます。
その香りが唐辛子に似ている場合、ししとうが辛い可能性が高いと判断できます。
ししとうの理想的な保存方法
ししとうは8〜10度の温度で保存するとより長持ちします。
冬場は室内の常温でも十分ですが、春から秋にかけては、冷蔵での保存をお勧めします。
乾燥を防ぐため、適切な湿度の管理も重要です。
ししとうを冷蔵庫で保存する方法
ししとうは本来夏の野菜であり、低温には弱い性質があります。
家庭用冷蔵庫の温度は通常2〜5度とされていますが、これはししとうには若干低めです。
保存する際は野菜室が適しており、湿度を適度に保つことができます。
適切な湿度を保ちながら、水気を拭き取り、新聞紙や密閉できるビニール袋に入れて保管すると良いでしょう。
ししとうの適切な保存期間(冷蔵)
ししとうは冷蔵で保存する場合、おおよそ4〜5日で使い切るのがよいでしょう。
購入時に既に経過時間がある場合が多いので、見た目や状態をしっかり確認し、なるべく早めに利用することが大切です。
ししとうの効果的な冷凍方法
ししとうが余ったり、もともと長期保存を考えている場合には、冷凍での保存が便利です。
ししとうは特に下処理をせずに冷凍が可能で、冷凍状態でそのまま料理に使うことができます。
凍結により硬くなるため、使用前に切っておくと扱いやすくなります。
冷凍する際には、ししとうをよく洗って水分を拭き取り、重ねないようにして保存袋に入れ、冷凍庫で保管してください。
ししとうの保存期限(冷凍)
ししとうは冷凍することで最大約1ヶ月保存が可能です。
しかし、長期間の冷凍は品質の低下を招く可能性があります。
冷凍焼けなどが原因で新鮮さが損なわれるため、早めに使うことが推奨されます。
冷凍ししとうを活用!解凍のコツ
ししとうを自然解凍すると食感が変わることがありますので、凍ったまま料理に利用するのが最も効果的です。
凍ったししとうは、鍋やフライパン、電子レンジで加熱する方法がおすすめです。
串料理などを作る際には、半解凍の状態で調理すると良いでしょう。
ししとうの選び方と保存方法のまとめ
この記事では、ししとうの選び方と保存方法についてご紹介しました。
ししとうの適切な選び方と保存方法により、ししとうを料理に手軽に取り入れることができます。
冷凍保存は場所を取らず、大量に購入した際にも便利です。
ぜひこれらの情報を活用して、ししとうを上手に取り扱ってください。