生クリームはホイップクリームで代用できる？特性と違いを解説！

生クリームはお菓子や料理に不可欠な存在ですよね。

レシピをみて生クリームを買いに行った際、生クリームの隣に手頃な価格でホイップクリームが売られているのをみて、迷ったことはありませんか？

「ホイップクリームは生クリームの代替品になるの？同じように作れるの？」と思う人も少なくありません。

この記事では、生クリームとホイップクリームの代替の可能性と、各特性の違いについて詳しく説明します。

ホイップクリームは生クリームの代替になる？

生クリームが手に入らない時や、間違えてホイップクリームを購入してしまった時、ホイップクリームと生クリームの違いが気になる人も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、ホイップクリームで生クリームの代用は可能です！

ただし、使用するクリームによって料理やお菓子の風味や見た目が異なりますので、その違いを理解して生クリームかホイップクリームを選ぶことが大切です。

では、生クリームとホイップクリームの違いについて、みていきましょう。

生クリームは牛乳から取り出された乳脂肪のみで作られ、食品添加物は一切含まれていません。

日本では乳脂肪分が18%以上のものが生クリームとして認められています。

一方、ホイップクリームは植物性脂肪を使用し、乳化剤や安定剤などの食品添加物が加えられています。

生クリームは乳脂肪分が高ければ高いほど濃厚でコクのある味わいとなり、低いとさっぱりとしています。

生クリーム特有の濃厚な風味は、ホイップクリームでは味わえません。

対照的に、植物性脂肪を使用するホイップクリームは軽やかでさっぱりした味が特徴です。フルーツやチョコレートとの相性が良く、軽い触感が魅力です。

ケーキやデザートのデコレーションにどちらのクリームを使用するかによって、味や風味が変わります。

レシピによって生クリームとホイップクリームの使い分けが重要ですね。。

生クリームは通常、未開封で約10日間の賞味期限があります。

ホイップクリームは保存性が高く、未開封で賞味期限は約1ヶ月程度と長いです。

買い置きにはホイップクリームが適していますね。

ただ、開封後は数日で使い切る必要があります。

生クリームは乳脂肪が18％以上のものですが、塗ったり絞ったりデコレーションする場合は、乳脂肪35％以上の生クリームを使用するのがお勧めです。

乳脂肪が少ない生クリームはうまく泡立たないことがあるからです。

また生クリームは泡立てていくと質感が変わり、最終的にはバターに変化します。

生クリームを泡立てた時の変化

液体→とろみがついた状態→ツノが立つ→乳脂肪と水分が分離→バターに変化

生クリームは優しいクリーム色の仕上がりになるので、ケーキなどのデコレーションに使用するとシックな印象です。

一方、ホイップクリームは食品添加物により、泡立てても分離が少ないですが、泡立てる際には生クリームよりも時間がかかります。

ホイップクリームの色は真っ白で、カラフルなフルーツやトッピングと合わせると、色鮮やかで華やかな見た目になります。

生クリームはホイップクリームに比べてコレステロール含有量が高いため、コレステロールを控えている方はホイップクリームがお勧めです。

カロリーに関しては、生クリームとホイップクリームに大きな差はありません。

生クリームは牛乳の乳脂肪のみを使用しているため高価で、乳脂肪の割合が増えると価格も高くなります。

一方、ホイップクリームは手ごろな価格で売られています。

ホイップクリームを生クリームの代わりに使う際のポイントと注意点をご紹介します。

お菓子作りに欠かせない生クリームとホイップクリームですが、ホイップクリームのほうが泡立てるのに時間がかかります。これらを使い分ける際は泡立て時間の違いを理解することが大切です。

ホイップクリームを冷やす：ホイップクリームは使用する前にしっかりと冷やしたものを使います。十分に冷えていないと、クリームが分離するリスクがあります。
ボウルの準備：泡立て用のボウルは完全に乾燥させ、清潔に保ちます。ボウルに水分や油分が残っていると、クリームはうまく泡立ちません。
泡立て方法：泡立て器を使う際は、空気を多く含むように素早く大きくかき混ぜることが重要です。ハンドミキサーを使用する場合は一番高速で泡立てます。勢いよく振って空気を取り込むように泡立てます。
泡立ての継続：一度泡立てを始めたら、中断せずに最後まで続けることが重要です。途中で停止すると泡が抜けてしまい、理想的な泡立ちにはなりません。
泡立ての完成：泡だて器やハンドミキサーを持ち上げた時、ふんわりとツノが立つ状態になれば完成です。ただし、過度に泡立てるとキメが荒くなりクリームの風味が損なわれるため注意が必要です。