ティータイムを過ごす際、上品な雰囲気で楽しみたいと思う方は多いのではないでしょうか。
紅茶を上品な雰囲気で楽しむなら、まずはティーカップの持ち方を意識してみるのがおすすめです。ティーカップを正しい持ち方で使うだけで、優雅で上品な印象を与えることができます。
この記事では、ティーカップの美しい持ち方や飲み方の他、ティータイムを素敵に楽しむためのマナーやコツをわかりやすく解説します。
この記事を参考に、毎日のティータイムにちょっとした優雅さをプラスしてみてはいかがでしょうか。
ティーカップの正しい持ち方
ティーカップを持つ時は、ハンドルを指で軽くつまむのがコツです。
ハンドルに指を通さず、軽くつまむことで、その美しさが際立ちます。
この方法は、自分ではあまり気づかないかもしれませんが、他の人にはとてもエレガントに映ります。
紅茶を楽しむ際に、この上品な方法を試してみてはいかがでしょうか。
美しい持ち方のコツ
ティーカップを上品に持つ際は、親指、人差し指、中指の三本でハンドルを軽くつまむのが基本です。残りの二本の指はカップの底を支える役割を果たします。
片手でティーカップを持つときは、ハンドルを深く握るのではなく、軽くはさむようにすると指が綺麗に並び、エレガントな印象を与えます。
力が弱い方は三本の指だけで持つと不安定かもしれません。その場合、五本の指を使ってしっかりと支えると良いでしょう。
持ちにくいと感じる方は、ハンドルを強く掴むのではなく、指を少し入れる程度に留めることがコツです。
特に注意したいのは、ハンドルの上に親指が出過ぎないようにすること。親指をハンドルの上に乗せず、圧を加えないようにすると、見た目が損なわれることがありません。
初めは難しく感じるかもしれませんが、慣れれば自然と美しい持ち方ができるようになります。
ティーカップを片手で持つ理由
①熱々の紅茶を飲んでいる為
紅茶を淹れる際には熱いお湯を使い、そのまま熱々のまま提供されることが普通です。このため、カップも非常に熱くなります。
もしカップを両手で持つと、「ぬるい紅茶を飲んでいる」と受け取られる可能性があり、これがホストに対する失礼につながることも。
マグカップとは異なり、ティーカップは片手で持つことがマナーとされています。
②ティーカップを汚さないため
ティーカップを片手で持つもう一つの理由は、食べ物と紅茶を扱う際に手を清潔に保つためです。
サンドイッチ、スコーン、マカロン、クッキーなど、紅茶と一緒に楽しむお菓子は、片手で食べられるものがほとんどです。
しかし、食べ物を取った手でカップに触れるのは避けるべきです。その手の油分でカップが汚れてしまったり、手元が滑ってしまうかもしれません。
ですから、ティーカップを持つ手と食べ物をつまむ手は分けることが推奨されます。
例えば、ティーカップは右手で持ち、食べ物は左手で取るようにすると良いでしょう。
美しい持ち方をするためのティーカップの選び方
高品質なティーカップはデザインがバランス良く、使い勝手が良いため、自然と上品な持ち方が身につきます。
ティーカップを選ぶ際は、見た目の美しさだけでなく、「持ちやすさ・使いやすさ」も重要視することをおすすめします。
持ちにくいティーカップのデメリット
使いにくいティーカップを無理に使用することはおすすめしません。
持ちにくいティーカップは紅茶をこぼすリスクを増やし、最悪の場合はティーカップを落として割ってしまう可能性もあります。
また一番のデメリットは、正しい持ち方を身につけるのに時間がかかってしまうということです。
持ちやすいティーカップのメリット
美しい持ち方を日常から心掛けることで、自然とそれが身につきます。
そのためには、普段使いやすいティーカップを選ぶことが、正しい持ち方を早く身につけるコツです。
見た目がおしゃれで魅力的だけれど、持ちにくいティーカップって実は多数存在します。
特に雑貨屋やインテリアショップで購入する際は、その「持ちやすさ」や「使いやすさ」に注目して選ぶのがおすすめです。
紅茶の正しい飲み方【持ち方編】
紅茶を飲む際は、両手でカップを持つことを避け、主に右手だけを使用し、左手は使わないよう心がけましょう。
紅茶は片手で軽やかに楽しむのがエレガントに見えるコツです。
NGな紅茶の飲み方
やってしまいがちなのが、右手でティーカップのハンドルを持ち、左手でティーカップの底を支える飲み方です。
しかし、これは湯呑み茶碗で日本茶を飲むスタイルに近く、紅茶の飲み方としてはおすすめできません。
ティーカップの下に手を添える飲み方は一見上品に見えるかもしれませんが、紅茶は基本的に片手だけで持つことがマナーとされています。
また、カップの反対側の縁に指を添えることも、紅茶の飲み方としては適していません。
テーブルマナーと使い分け
テーブル席での食事では、ソーサーは基本的にテーブル上に置いたままで飲むのが基本です。
立食パーティーなど立って移動する場面では、ティーカップとソーサーを一緒に持っていくのがマナーです。文化や状況に応じてマナーは変わるため、場面に適した振る舞いが求められます。
日本では通常、片手で物を持つ行為が不作法とされがちですが、紅茶のような海外の文化の場合は、その起源の国の作法にならうことが望ましいです。
日本のマナーは多様な文化の影響を受けています。
たとえば、寒い日には大きなマグカップを両手で持って温かい飲み物を楽しむのはよくあるシチュエーションですが、それぞれのシチュエーションに合わせた適切な振る舞いができるようになりたいですね。
まずは美しいティーカップの持ち方を学び、状況に応じた使い分けを身につけることが重要です。
紅茶の上品な飲み方【姿勢編】
続いて、紅茶を飲む時の姿勢について解説します。
猫背に注意
紅茶を楽しむ際は、片手だけでティーカップを持ち、背筋を真っ直ぐ保つことが大切です。
意外と多くの人が知らない間に猫背になってしまいますが、姿勢を正すことで、より洗練された上品な印象になります。
ティーカップを口で迎えにいかない
ティーカップを口で迎えにいってしまう飲み方は、美しい飲み方とは言えません。
日本人は特に、熱い飲み物を飲む際にカップを口で迎えにいきがちです。
紅茶を飲む時は、頭の位置は変えず、ティーカップを口元に持っていきましょう。ティーカップを軽く傾けつつ、首をあまり曲げずに飲むことを意識するのがポイントです。最初は少し難しいかもしれませんが、慣れれば自然に行えるようになります。
さらに、熱い紅茶は火傷を避けるためにも、適温になるまで少し待ってからゆっくりと飲むのも良いでしょう。そうすることで、紅茶本来の味わいもより深く楽しむことができます。
ぜひ、これらのポイントを心掛けてみてください。
ティーカップの上品な持ち方と紅茶の優雅な飲み方 まとめ
- ティーカップのハンドルに指を入れず、軽くつまむように持つ
- ティーカップは両手で持たず、片手で持つ
- 持ちやすいティーカップを使う
- 飲む時は背筋を伸ばし、ティーカップを口で迎えにいかない
この記事では、紅茶のティーカップの持ち方や飲み方の基本を解説しました。
最初はぎこちなく感じてしまうこともあるかもしれませんが、上品な動作・仕草を少しでも意識すると変わってきます。
日頃の練習が、どのような場面でも自然と美しい持ち方を可能にしてくれるので、ぜひ実践してみてください。